
家族全員がスマホを使っていると、毎月のスマホ代が非常に高額になってしまいますよね。1人あたり8,000円として、3人家族なら24,000円もかかってしまいます。
現在その支払いに毎月苦しんでいるご家庭もあれば、スマホ代が高いためまだスマホに乗り換えられずにいる家庭もあるでしょう。
しかしご安心ください。月々のスマホ代、格安SIMに乗り換えれば大幅に削減できますよ。この記事では、家族での利用に優れている格安SIMをいくつか紹介します。
格安SIMにはピンからキリまでありますが、今回紹介するのはいずれも大手であり、安心して利用できますよ。また家族向けのサービスや割引が提供されているものを選んでいます。それでは、早速解説していきましょう。
目次
第1位:ワイモバイル
まず第1位として紹介するのは、ワイモバイルです。ワイモバイルはソフトバンクが自分から手がけている格安SIMなこともあってか、非常にキャリアに近い性質なのが特徴です。
家族全員スマホの契約などに疎くても、店舗があるのでプラン変更などは店舗に行けばOK。スムーズに手続きができますよ。
そしてワイモバイルは、家族向けの割引サービスも提供しています。家族でワイモバイルに乗り換えてみてはどうでしょうか。
ワイモバイルは、通信速度が速くて速度の不満が出づらい
格安SIMに乗り換えると、「通信速度が遅い」という不満が生じる場合があります。家族の中に学校に通っている人や昼間に仕事をしている人がいたら、特にこの不満が生じがちです。
というのも、昼間働いたり学校に行ったりしている人たちの休憩時間は基本的にお昼。お昼休みにはスマホを使いますよね。
みんながスマホを使う時間帯は、キャリアに比べて回線帯域が狭い格安SIMでは回線が混雑し、速度が下がってしまいがちなんです。
しかしワイモバイルならソフトバンクが自分で持っている広い回線帯域を使用しているので、スマホの利用者が多い時間帯でも速度が下がりづらいため安心です。
家族で乗り換えるにあたって、乗り換えたことでの不満が起こりづらいのはワイモバイルのメリットですね。
家族でワイモバイルを利用すると、2回線目以降は500円引きになる
ワイモバイルには、実は家族割もあります。
家族でワイモバイルを利用すると、スマホの「2回線目以降」は月額料金が500円引きになります。ちなみにスマホでなくガラケーなら、基本使用料自体が無料になります。
例えば3人家族でお父さんが月額2,980円のスマホプランSを1回線目とすると、お母さんが契約しているスマホプランS(月額2,980円)は500円引きで2,480円、子供のスマホプランM(月額3,980円)も500円引きで3,480円となるわけです。
このように家族割引サービスを利用すると、スマホプランS2つ、スマホプランM1つで契約した家族3人のスマホ代の合計は8,940円となります。
家族でワイモバイルを契約すると、スマホ代がとても安く抑えられますよ。なおあくまで安くなるのは2回線目以降であり、1回線目は安くならないので注意しましょう。
ワイモバイルはiPhoneを契約できるので、子供などがiPhone希望でも大丈夫
子供やお母さんなど、友達とのコミュニティが重要な家族は普及率の高いiPhoneを格安SIMで利用したいと考えるのではないでしょうか。
他の格安SIMではほとんどiPhoneが販売されていませんが、ワイモバイルならiPhoneSEや5sを契約可能です。
iPhoneを使いたい家族がいるなら、ワイモバイルで契約するのが手っ取り早いですよ。
ただし他の格安SIMでも、SIMフリーiPhoneやドコモ・auのiPhoneがあれば基本的にiPhoneを使えます。
既にiPhoneを持っていたり買うあてがあったりするなら、無理にワイモバイルを選ぶ必要はないでしょう。
ワイモバイルは通常の月額料金がちょっと高く2年契約なのが難点
ワイモバイルにはデメリットもあります。それは他の格安SIMに比べると月額料金が高めなことです。
月額料金は、以下の通りです。
通信量 | 音声SIM | |
---|---|---|
スマホプランS | 1〜2年目:2GB 3年目以降:1GB |
1年目:1,980円 2年目以降:2,980円 |
スマホプランM | 1〜2年目:6GB 3年目以降:3GB |
1年目:2,980円 2年目以降:3,980円 |
スマホプランL | 1〜2年目:14GB 3年目以降:7GB |
1年目:4,980円 2年目以降:5,980円 |
ただしあくまでも他の格安SIMと比べたら高いだけで、キャリアと比べれば半額程度まではスマホ代が安くなります。
ワイモバイルでも十分スマホ代は下がりますが、徹底的に安くしたい場合は他社を選んだ方が良いでしょう。
また契約が2年契約なのも難点ですね。さらに自動更新なので、解約を忘れたらまた2年間契約が続くこととなります。これは要注意ですね。
第2位:IIJmioは、家族で長めの通話や通信量シェアができる
ドコモ回線かau回線で契約できるIIJmioは、家族での利用に最適です。その理由は、
- 通話定額サービスがある
- 通信量シェアが可能
この2点ですね。
家族で乗り換える場合の、IIJmioの様々なメリットについてチェックしていきましょう。
IIJmioの定額通話は、家族となら長電話可能
IIJmioには定額通話があります。
- 家族と10分以内、誰とでも3分以内:月額600円
- 家族と30分以内、誰とでも10分以内:月額830円
これらの中から、好きな方を選べます。
家族となら長く通話できるのが、IIJmioの定額通話です。家族との通話は長くなってしまいがちですが、IIJmioならしっかり対応できますよ。
IIJmioは、最大10人での通信量シェアが可能
IIJmioには10GBのファミリーシェアプランがあります。このプランはSIMカードを最大9枚追加し、通信量をシェアすることが可能です。
ちなみに3GBのミニマムスタートプランや6GBのライトスタートプランだと、SIMカードは1枚までしか追加できません。
2人家族なら6GBまで、3人以上の家族なら10GBをシェアできますよ。
IIJmioは、ワイモバイルに比べて月額料金が安上がり
IIJmioは、月額料金が非常に安いです。以下の表をご覧ください。
IIJmio(タイプD)
データSIM | 音声SIM | |
---|---|---|
ミニマムスタートプラン (3GB) |
900円 | 1,600円 |
ライトスタートプラン (6GB) |
1,520円 | 2,220円 |
ファミリーシェアプラン (10GB) |
2,560円 | 3,260円 |
IIJmio(タイプA)
SMS対応SIM | 音声SIM | |
---|---|---|
ミニマムスタートプラン (3GB) |
900円 | 1,600円 |
ライトスタートプラン (6GB) |
1,520円 | 2,220円 |
ファミリーシェアプラン (10GB) |
2,560円 | 3,260円 |
ワイモバイルで3GBプランを契約すると音声SIMで月額3,980円(1年目のみ2,980円)ですが、IIJmioなら1,600円で済みます。
家族3人が3GBプランを契約しても、スマホ代は月額4,800円。非常に安いですよね。スマホ代を一気に節約したいなら、IIJmioがオススメです。
IIJmioのデメリットはお昼などの混雑時に通信速度が落ちること
IIJmioにはデメリットもあります。それはお昼など、回線が混雑する時間帯は通信速度が下がってしまうことです。
家族に学生や昼間働いている人が多い場合は、速度が下がっている時のスマホの使い方によってはストレスを感じてしまうかもしれません。
例えば外出先で動画を見たりアプリのダウンロードをしたりする場合は、IIJmioだと速度がイマイチに感じられるでしょう。
第3位:マイネオ(mineo)は家族割があるので、少し月額料金を下げられる
第3位はmineoです。mineoもドコモ回線とau回線を選んで契約できるのが特徴で、家族での乗り換えにオススメな理由は「家族割」や「パケットシェア」があるからです。
マイネオ(mineo)には、家族割がある
マイネオ(mineo)を家族で契約すると、5回線目までそれぞれ50円が割引になります。
例えばドコモ回線の音声SIM・3GBプランを家族3人で契約すると、それぞれ月額1,550円となるため月々のスマホ代は4650円になります。
IIJmioよりもさらに安く、スマホを利用できるわけですね。これは嬉しいのではないでしょうか。
マイネオ(mineo)の月額料金は、以下の通りです。
マイネオ(mineo) Dプラン
データSIM | 音声SIM | |
---|---|---|
500MB | 700円 | 1,400円 |
1GB | 800円 | 1,500円 |
3GB | 900円 | 1,600円 |
5GB | 1,580円 | 2,280円 |
10GB | 2,520円 | 3,220円 |
マイネオ(mineo) Aプラン
SMS対応SIM | 音声SIM | |
---|---|---|
500MB | 700円 | 1,310円 |
1GB | 800円 | 1,410円 |
3GB | 900円 | 1,510円 |
5GB | 1,580円 | 2,190円 |
10GB | 2,520円 | 3,130円 |
家族割を適用すれば、それぞれ50円ずつ割引となりますよ。
マイネオ(mineo)にはパケットシェアがある
マイネオ(mineo)では、翌月に繰り越した通信量を家族など設定したメンバー同士でシェアできるパケットシェアの機能もあります。
IIJmioなどの容量シェアとの違いは、あくまで繰り越し分のみのシェアなので、一人がたくさん使ったせいで全員が速度制限にかかってしまったりはしないことですね。
なおその代わり、繰り越し分のみをシェアできる関係上、あまりそのシェア可能な容量は多くならない場合も多いと考えられます。
マイネオ(mineo)のデメリットはやはり、通信速度
マイネオ(mineo)もまた、IIJmioと同様混雑時に速度が下がってしまうデメリットを抱えています。
ただしマイネオ(mineo)は通信速度の改善に積極的に勤めていて、自社のコミュニティサイトであるマイネ王では速度に関する細かいデータを後悔するなどしています。
速度が遅い時間帯があるのは難点ですが、改善のために頑張っていることが伺えるのは嬉しいですね。
注:パパが利用している分には通信速度に不満は全くありません。マイネオ(mineo)とauの通信速度を比較した記事を参考にして下さい。
・パパのiPhone 6 Plusでマイネオ(MVNO)の通信速度を検証しました
第4位:3人家族までなら、月額料金が安いDMMモバイルがオススメ
最後に簡単に紹介するのは、DMMモバイルです。
DMMモバイルはドコモ回線の格安SIMで家族割など目立った家族向けサービスはないのですが、月額料金が安いです。
そして家族3人までなら、通信量のシェアも可能となっています。家族が3人以内で家族シェアを利用したいなら、DMMモバイルがオススメです。
容量シェアは、本当に必要かどうか検討してみるのがオススメ
今回紹介したIIJmioやDMMモバイルも含めて、格安SIMではキャリアと同じように容量シェアを使える場合があります。
しかし容量シェアを本当に選んでしまっていいのか、一度検討してみることをお勧めします。
というのも、容量シェアをするとメリットだけでなくデメリットも発生するからです。
例えば家族3人で10GBをシェアする場合。
お父さんが2GB、お母さんが1GB通信、そして息子が7GB使う前提でこの契約を始めたとして、息子が本当に7GB以内に通信量を抑えられるとは限らないわけです。
そしてもしも家族全員の通信量が合計10GBを超えてしまったら、速度制限がかかってしまいます。翌月になるまで速度制限はかかりっぱなしです。
容量シェアの場合、家族全員が巻き添えで速度制限にかかってしまいます。これは困ってしまいますよね。
みんな決めた範囲内にしっかり通信量を抑えられるならほいですが、もしも特定の一人がたくさん通信してしまうなどあれば、その人はシェア契約にせず個別の契約にしても良いでしょう。
まとめ
家族での乗り換えに最適な格安SIMを4つ紹介しました。1位から4位まで、それぞれに魅力があります。
- 快適さ重視、あるいはiPhoneを利用したいならワイモバイル
- 容量シェアや家族同士での通話を重視するなら、IIJmio
- 容量シェアは不要で、スマホ代を削減したいなら家族割を適用したmineo
- 3人までの家族で容量シェアをするなどしたいならDMMモバイル
それぞれのメリットをまとめると、このようになりますね。
家族で格安SIMに乗り換えると、スマホ代は半分から4分の1程度まで下がります。スマホ代が安く抑えられれば、家計にもだいぶ余裕が生まれますよね。
乗り換えようか迷っているなら、私のオススメはとりあえずワイモバイルに乗り換えることですね。
ワイモバイルは(メリットだけでなくデメリットも含めて)契約や使い勝手がほとんどキャリアと変わらないので、よくわからなくて困ってしまうこともありません。
ワイモバイルで格安SIMに少し慣れたら、もしもっと料金を下げたいならIIJmioやmineoなどに移ってみてはどうでしょうか。
ワイモバイルで購入したスマホはSIMロックを解除すれば、他の格安SIMに乗り換えてからもそのまま使えるので安心ですよ。