
[char no=4 char=”パパ”]MVNOと契約して毎月の携帯電話料金が安くできると、他にも何か節約できるものはないかと考えたくなるのではないでしょうか?[/char]
今回は「MVNOとセットにするとお得になるインターネットサービス」を紹介し、そのお得感と通信速度のクオリティの実態を徹底的に解説していきたいと思います。
目次
MVNOとセット割引が可能なインターネットサービスは「光コラボ」がメイン
まずインターネットサービスの基本的な仕組みから説明しましょう。
皆さんもご存知かもしれませんがインターネットは光回線が主流となっており、電柱から自宅に光回線のファイバーを引き込む工事が必要になります。
これは光回線の提供事業者と契約すると必ず入るものですね。
しかし光回線事業者と契約し、光ファイバーを引き込んだだけではインターネット利用はまだできません。
さらに「プロバイダ」との契約が必要になるわけですね。
インターネットの光回線が電車の線であるとするならば、「プロバイダ」はその線路を行き来するために通過が必要な駅の立ち位置になります。
光回線とプロバイダ料金は基本は別請求になります。
地域別にある電力会社が提供しているインターネットサービスはまとめて一括請求ですが、日本で最もシェア数を誇っているNTTのフレッツ光はこのパターンになります。
日本に存在するインターネットプロバイダの数は公式には明らかにされていませんが、数百から数千とも言われておりプロバイダ会社によって通信速度が異なることも多々あります。
そして現在、各MVNO事業者契約とセットにすると割引が適用となるインターネットサービスが「光コラボレーション」(以下、「光コラボ」)なのです。
「光コラボ」は提供している光回線はNTTのフレッツ光のものですが、提供会社が各プロバイダ会社となり光回線とプロバイダの月額料金が全て契約プロバイダからの一括請求になることが特徴です。
また人によっては以前のフレッツ光での利用料金から安くなることもあります。
携帯電話の3大キャリア会社は既にこの「光コラボ」サービスに着手しておりDoCoMoは「ドコモ光」、SoftBankは「SoftBank光」を展開しており、各社のスマートフォンとセットにすることにより特別値引きが適用されるようになっています。
一方、auはフレッツ光の回線を借りておらず、独自の光回線を提供する「auひかり」や各地方毎の電力系光事業者とのセット割引を展開中です。
気になるセット割引ですが平均値はスマートフォン一台あたりに1,410円となっており、この割引は同一家族ないであれば最大10回線まで適用されます。
しかし3大キャリアではもともとのスマートフォン利用料金が高額であるため、MNPで無い限り劇的に安くなるというパターンはあまりありません。
インターネット料金の仕組み
ここではフレッツ光の場合を説明します。
先ほども述べたようにインターネットの料金はNTTの光回線を使用するうえでの月額料金とプロバイダの月額料金の2つが合わさった金額になります。
プロバイダによって金額は若干異なりますが、概ね6,000円前後です。
MVNO事業者契約とセット割引が組むことが可能な「光コラボ」では金額はいくらになるのでしょうか?
MVNOとセット割引が可能な「光コラボサービス」を一挙紹介!
基本的にMVNO事業者契約とセット割引がかのうな「光コラボ」サービスは、MVNOサービスを展開しているインターネットプロバイダが提供しているものになります。
BIGLOBE光
長くフレッツ光のサービスプロバイダとして知られている老舗プロバイダ「BIGLOBE」が提供する「光コラボ」。
「BIGLOBE」と聞くと昔にポリゴン映像になった所ジョージさんを思い出す人も多いのではないでしょうか?(年齢がバレてしまいますね…)
「BIGLOBE SIM」を契約するとセット割引を受けることができます。
月額料金
戸建てタイプ 4,980円
マンションタイプ 3,980円
割引適用額は契約台数に関係なく1,200円となっており、契約し続ける限り永年適用されます。
OCN光
こちらも「BIGLOBE」と同じくフレッツ光サービスプロバイダでは老舗クラスである「OCN」の「光コラボ」です。
月額料金
戸建てタイプ 5,100円
マンションタイプ 3,600円
(2017年4月現在では契約後の1年間は上記金額から1,000円の割引)
「OCNモバイル」の音声対応SIMとセットで契約するとネット料金が1年間300円の割引となり、「OCNモバイル」の月額料金にも200円の割引が適用されます。
@nifty光
つづいてこちらもフレッツ光の老舗プロバイダ「@nifty」による「光コラボ」。
こちらは「NifMO」という名称のMVNOサービスとセット割引が可能です。
月額料金
戸建てタイプ 4,500円(3年目以降は5,200円)
マンションタイプ 3,400円(3年目以降は3,980円)
「NifMo」とのセット割引金額は200円と若干低め。
おそらく2年間の月額料金を抑えていることが原因だと思われます。
ちなみに「@nifty光」はauスマートフォンとのセット割引も用意されており、割引金額は1,200円と設定されています。
IIJmioひかり
インターネットサービスプロバイダとしてはマニアックな部類である「IIJmio」が提供する「光コラボ」。
「IIJmio」はフレッツ光のサービスプロバイダをメインとしていましたが、現在はMVNOサービス「みおふぉん」をメインに切り替えています。
月額料金
戸建てタイプ4,960円
マンションタイプ 3,960円
「みおふぉん」とのセット割引は600円となっています。
U-NEXT光
動画配信サービスの「U-NEXT」が提供を開始した「光コラボ」。
インターネットサービスとしては新参になります。
「U-NEXT」は現在MVNOの「U-mobile」も好評展開中です。
月額料金
戸建てタイプ 4,200円
マンションタイプ 3,180円
セット割引は2回線以上の契約から適用され、適用金額は以下の通りになります。
契約回線数が多ければ多いほど割引金額は高くなります
DMM光
こちらも動画配信サービスで古くから知られている「DMM」による「光コラボ」ですね。
「光コラボ」の展開が始まってからプロバイダ以外の事業者も「光コラボ」サービスに参入していることがよくわかります。
DMMはMVNO事業者として「DMM mobile」も展開中です。
月額料金
戸建てタイプ 4,820円
マンションタイプ 3,780円
「DMM mobile」とのセット割引金額は500円となっています。
わかりやすく表にまとめてみたので、比較してみてください。
プラン | BIGLOBE | OCN | @nifty | IIJmio | U-NEXT | DMM |
---|---|---|---|---|---|---|
戸建 | 4,980円 | 5,100円 | 4,500円 | 4,960円 | 4,200円 | 4,820円 |
マンション | 3,980円 | 3,600円 | 3,400円 | 3,960円 | 3,180円 | 3,780円 |
セット割引 | 1,200円 | 300円 | 200円 | 600円 | 台数変動 | 500円 |
割引後月額 戸建 |
3,780円 | 4,800円 | 4,300円 | 4,360円 | 台数変動 | 4,320円 |
割引後月額 マンション |
2,780円 | 3,300円 | 3,200円 | 3,360円 | 台数変動 | 3,280円 |
※「@nifty」は3年目以降は1,000円増し。
インターネット料金だけで考えると「BIGLOBE」に軍配があがります。
あとは各MVNOサービスの月額がどれだけ安くなるかが焦点ですが、現状のMVNOサービスは価格帯が拮抗しいる状況です。
各事業者の通信速度クオリティの実態は如何に?
先ほど紹介した「光コラボ」サービスは全てフレッツ光の回線を提供しています。
現在のフレッツ光の通信速度は理論値で「下り速度最大1Gbps」となり西日本最速とも言われています。
しかしどれだけ速度が速い光回線を導入していても、プロバイダによって優劣は著しく分かれます。
実際の速度評判はどのようになっているのでしょうか?
インターネットによる口コミ評判を見てみました。
老舗プロバイダによる「光コラボ」の場合
「BIGLOBE光」、「OCN光」等、老舗プロバイダは回線速度の評判は「微妙」の一言。
「OCN光」がエリアによってはまだ良好というぐらいでしょうか?
ほとんどの「光コラボ」で「下り速度が表記されていたものと違う」という声が目立ちました。
というのもMVNOサービスとセット割引を展開しているプロバイダはほとんどが「Winny」等のファイル共有ソフトが蔓延していた時代に「ISP規制」を設けてから夜間の通信規制が未だに激しいものとなっており、NTTの基地局に各プロバイダが設置している自社装置も強化されていないままとなっているのです。
プロバイダ歴が長いにもかかわらず、このような状態と考えると今後の改善される確率は極めて低いと考えたほうがいいでしょう。
ちなみにNTT自らがプロバイダとなっている「plala」が提供するサービスもありますが、この「plala」は通信速度クオリティではワーストクラスに入ります。
最も「ISP規制」がかかりにくいプロバイダは「Yahoo BB!」ですが、この「Yahoo BB!」が提供している「光コラボ」は「SoftBank光」となっています。
「Y!mobile」とのセット割引は提供されていますが、「Y!mobile」自体が他のMVNOサービスと比べると料金が高めなので悩ましいところです。
新参サービスの場合
先ほど紹介した「U-NEXT光」と「DMM光」も通信速度クオリティは低い部類に入ります。
しかし新参サービスということもあり、今後の改善される確率は未知数でしょう。
今後の口コミ評判の変化に注目です。
「光コラボ」を導入するうえで知っておきたい知識
フレッツ光を導入している方の場合、「光コラボ」に変更するには基本的に立会い工事が必要なく切り替えが可能です。
「光コラボ」はそのままフレッツ光回線を継続利用するからです。
しかし利用しているフレッツ光サービスでも古い品目を契約している場合は立会い工事が必要になるので、100%立会い工事が無いわけではないので注意しておきましょう。
新しくインターネットを導入する、またはフレッツ光以外のインターネット回線を利用している場合は必ず導入工事が必要になります。
工事費も必要となり、相場は24,000円です。
しかしこの工事費も数年間の分割支払いが可能な光コラボ事業者が多く、さらに毎月工事費分割金額相当の割引が入る事業者も多数存在します。
最も工事費負担が少ない事業者を選択することがお得にするポイントになるわけですね。
また数年間に一度携帯電話会社を乗り換えている方はご存知かもしれませんが、現在は「ネットとスマホがセットでお得!」と謳っている事業者は非常に多いです。
しかし数年後にまた違う事業者への乗り換えを検討している場合、ネットとスマホの更新月にズレが生じることが多いです。
実はこの更新月のズレは各事業者が「数年後の保有ユーザーの流出抑止」としてあえて設定されており、3年契約や5年契約プラン等の長期継続利用が前提のプランになると月額料金が安く設定されています。
2年毎の乗り換えを検討している方はこの更新月のズレは注意が必要です。
さらに固定電話番号をフレッツ光時代に使用していたものを「光コラボ」へそのまま移行する際も気をつけなければいけない項目があります。
それは一度固定電話番号を「光コラボ」へ移行すると、そこから他のインターネットサービスへ固定電話番号の移行することが不可能になるということです。
厳密に言うと100%不可能というわけではありません。
NTTの電話加入権があれば、NTTに電話をして「現在、光コラボで使用している電話番号をNTTの番号として復活させたい」と申請すれば、一度NTTの電話番号として復活したうえで他事業者への移行ができます。
しかし費用が2,000~10,000円前後発生してしまいます。
何故、フレッツ光から「光コラボ」へ移行は簡単にできたのに「光コラボ」からは簡単にできないのでしょうか?
それは一度「光コラボ」へ固定電話番号を移行すると「NTTの管理下に置かれていた電話番号だったもの」が「光コラボ事業者の管理下に置かれている電話番号」に立場が変わってしまうからです。
ただこの2つのパターンは3大キャリアで多く見られるもので、MVNO事業者は最低利用期間が短く設定されている事業者が多いかつ長期利用してもあまり料金は高くならないので心配が払拭されることも多々あります。
長期利用が見込めるのであれば問題視する必要はないでしょう。
総括
MVNOサービスで3大キャリアと比べると遙かに月額料金が安くなります。
その分、対象の「光コラボ」とのセット割引はおまけ程度と考えたほうがいいでしょう。
しかも現状の対象になる「光コラボ」は通信速度クオリティにも大きな不安を抱えているため、むやみに「光コラボ」への契約をすることは控えたほうが良いです。
しかしフレッツ光の利用時に比べると料金が安くなる「光コラボ」は非常に多いので、「光コラボ」へ乗り換えること自体は悪いことではありません。
自宅でのWi-Fi通信に不自由が生じない「光コラボ」を慎重に選びましょう。
現状で最も不自由がない「光コラボ」はやはり「SoftBank光」です。
下り速度の実測値も100Mbpsを余裕で超えてくれます。