
[char no=4 char=”パパ”]ソフトバンク回線を利用したMVNOサービスが提供されるようになりました[/char]
[char no=8 char=”SIM博士”]今まではソフトバンク回線はレンタル料が高かったためMVNO各社がサービス提供をしていませんでした[/char]
携帯の料金が大幅に安くなると話題になっている格安SIMですが、これまではドコモとauの回線にしか対応していませんでした。そのためソフトバンクのiPhoneなどを利用する場合はSIMロックを解除しなければならず、SIMロックが解除できない古いiPhoneでは格安SIMは利用できませんでした。
そんな中、ついにソフトバンク回線を利用する格安SIMである「U-mobile S」と「b-mobile S」が登場しました。これらを使えばソフトバンクのiPhoneそのままでも格安SIMを利用できるわけですが、U-mobile Sとb-mobile Sにはどういった違いがあるのでしょうか。
今回は「U-mobile S」と「b-mobile S」を料金プランやメリット、デメリットの観点から比較してみたいと思います。
U-mobile Sとは

U-mobile Sは動画配信サービスを手掛ける「U-NEXT」が提供している格安SIM「U-mobile」のプランの1つです。U-mobileには利用者に合わせたさまざまなプランがありますが、その中でも「U-mobile S」はソフトバンク回線を利用したプランで、ソフトバンクのiPhoneやiPadに対応しています。
U-mobile Sの料金プラン
U-mobile Sの料金プランは以下のようになっています。(すべて税抜き)
・データ通信専用プラン
データ容量 | 月額料金 |
---|---|
1GB | 880円 |
3GB | 1,580円 |
7GB | 2,980円 |
30GB | 4,980円 |
U-mobile Sの料金プランは1GB、3GB、7GB、30GBの4つです。ライトユーザー向けの低容量プランから、ヘビーユーザー向けの大容量プランまで揃ってはいますが、他社の格安SIMと比べるとかなり少ないです。
また、U-mobile Sには音声通話SIMはありません。U-mobile Sを利用してソフトバンクのiPhoneで通話をする、といったことはできません。
U-mobile Sの初期費用
U-mobile Sを契約した際にかかる初期費用は以下の通りです。
手数料 | 金額 |
---|---|
登録事務手数料 | 3,000円 |
SIM発行手数料 | 384円 |
一般的に格安SIMを契約すると事務手数料として3,000円がかかりますが、U-mobile Sはそれに加えてSIM発行手数料も負担しないといけないのでご注意ください。
U-mobile Sが対応している端末とSIMカードサイズ
U-mobile Sが対応している端末、およびSIMカードのサイズは以下の通りです。
SIMカードの種類 | 対応端末 |
---|---|
iPhone用nano SIM | iPhone 7/7 plus/SE/6s/6s plus/6/6 plus/5s/5c/5 |
iPad用 nano SIM |
iPad Pro 9.7インチ/Wi-Fi+Cellular, iPad mini Retina/mini 4 mini 3/mini Wi-Fi+Cellular, iPad Air2/Air |
iPad用 micro SIM | iPad 3/2/4(Wi-Fi+Cellular)/iPad |
U-mobile Sは5以降のiPhoneと、iPadのほとんどのモデルに対応しています。とくに注目したいのがSIMロック解除に対応していないiPhone5/5c/5s/6/6 plusにも対応していることです。
ソフトバンクのiPhoneのうち、SIMロック解除して他社のSIMカードを利用できるのはiPhone6s以降で、それ以前のモデルはSIMロック解除ができませんでした。SIMロック解除ができないため、そもそも格安SIMで使うことができませんでした。
U-mobile SであればSIMロック解除に対応していないiPhoneも使うことができます。しかもそのままSIMカードを差し込むだけで手軽に使えます。
U-mobile Sのメリット
ソフトバンクのiPhoneやiPadがそのまま使える
U-mobile Sの特徴はなんといってもソフトバンクのiPhoneやiPadがそのまま使えることでしょう。これまでの格安SIMはドコモ回線もしくはau回線を使用したものばかりで、ソフトバンクのiPhoneはSIMロック解除をしないといけませんでした。しかも、iPhone6s以前の端末はSIMロック解除ができないため、格安SIMでは使うことができませんでした。
U-mobile Sは業界初となるソフトバンク回線を利用した格安SIMなので、ソフトバンクのiPhoneやiPadをそのまま使うことができます。最新のiPhone7はもちろん、旧モデルであるiPhone 5/ 5S/5c/6/6 plusにも対応しています。
SIMロック解除ができず、使うことをあきらめていた人にとってはかなりうれしいサービスですね。
ソフトバンクと契約するよりもずっと安い
「格安SIM」という名前のとおり、U-mobile Sの料金はソフトバンクよりもかなり安いです。U-mobile Sとソフトバンクのプラン料金をまとめると以下の通りです。
通信容量 | U-mobile S | ソフトバンク |
---|---|---|
1GB | 880円 | 2,900円 |
2GB | なし | 3,500円 |
3GB | 1,580円 | なし |
5GB | なし | 5,000円 |
7GB | 2,980円 | なし |
20GB | なし | 6,000円 |
30GB | 4,980円 | 8,000円 |
U-mobile Sとソフトバンクでは用意されているプランの種類が異なるため、すべてを一概に比べることはできませんが、両社にある1GBおよび30GBを比べると、U-mobile Sのほうが圧倒的に安いです。
また、それ以外のプランについてもU-mobile Sの3GBはソフトバンクの1GBや2GBプランより安いですし、U-mobile Sの7GBにいたってはソフトバンクの1GBのプランと80円しか差がありません。
料金に関しては、U-mobile Sのほうが圧倒的に安いことが分かります。もちろんソフトバンクでは音声通話が利用できるので、メインで使うならソフトバンクのほうが良いかもしれません。サブ用途でiPhoneを使いたいなら、断然U-mobile Sのほうがお得です。
サポートが充実している
U-mobile Sはサポート体制が充実しています。電話やメール、Webサイトのチャットでサポートを受けられるだけでなく、U-NEXTストアでもサポートや相談を受けられます。
U-NEXTストアはU-NEXT社の各種サービスを取り扱っている実店舗のストアです。格安SIMの多くは実店舗を持たないため、初心者の人やあまり詳しくない人にとってはサポートが充実していないため不安だ、という声が目立ちます。U-mobile Sであればわからないことがあれば実店舗にいって直接相談できるので安心ですね。
プラン変更およびSIMカードサイズ変更に対応
U-mobile Sは当初はプラン変更やSIMカードサイズ変更に対応していませんでした。しかし2017年4月10日からプラン変更およびSIMカードサイズ変更への対応を開始しました。
プラン変更はU-mobile S内の別の容量プランであれば無料で変更が可能です。ただし、U-mobileやU-mobile MAXといったU-mobileの他のプランに関しては変更できません。
また、SIMカードサイズ変更は交換手数料3,000円がかかります。プラン変更と異なり有料なので注意してください。
期間限定でリリース記念キャンペーンを実施中
U-mobile Sではリリース記念キャンペーンを実施しています。2017年3月22日~4月30日の間にU-mobile Sを申し込み、なおかつ6月1日時点で継続して利用している契約者の中から抽選で10名にiTunesカード10,000円分がプレゼントされます。
もしU-mobile Sを契約しようと考えているなら、この期間中に契約するようにしましょう。
U-mobile Sのデメリット
料金はドコモやauの格安SIMを比べると高い
U-mobile Sの料金はソフトバンクと比べると大幅に安いですが、ドコモやauの回線を利用している他の回線と比べると高いです。例えば同じU-NEXTの格安SIMでもドコモ回線を利用する通常のU-mobileは1GB/月で790円、5GB/月で1,480円、LTE使い放題で2,480円となっており、U-mobile Sと比べてもかなり安いです。
ソフトバンクの回線を利用した格安SIMはほとんどないため競合相手がいません。そのためあまり価格が安くならないのかもしれませんね。
SMSおよび音声通話はない
U-mobile SにはSMSおよび音声通話に対応したSIMはなく、データ通信専用SIMのみ利用可能です。ソフトバンクのiPhoneをメインに使いたいと思っても、電話をすることができません。
そのためU-mobile Sは基本的にはメインで別のスマホを使っていて、昔使っていたiPhoneをデータ通信専用端末として使いたい、といった人に向いています。
b-mobile Sとは

続いて、ソフトバンク回線を利用するもう1つの格安SIM「b-mobile S」について説明します。
b-mobile Sは日本通信株式会社が提供している格安SIM「b-mobile」のソフトバンク回線版です。実は「日本通信」とさきほど紹介したU-mobile Sを提供している「U-NEXT」は以前より業務提携を行っており、b-mobile SがU-mobile Sの大元の回線となっています。
そのためサービス内容はU-mobile Sと非常によく似ていますが、細かいところに違いがあるので注意しましょう。
b-mobile Sの料金プラン
b-mobile Sの料金プランは以下のようになっています。
・データ通信専用プラン
データ容量 | 月額料金 |
---|---|
1GB | 880円 |
3GB | 1,580円 |
7GB | 2,980円 |
30GB | 4,980円 |
b-mobile Sの料金プランも4つで、金額についてもU-mobile Sと全く同じです。また音声通話SIMやSMSつきSIMも用意されていません。
b-mobile Sの初期費用
b-mobile Sを契約する際にかかる初期費用は以下の通りです。
手数料 | 金額 |
---|---|
パッケージ 料金(初期手数料 + SIMカード) | 3,000円 |
b-mobile Sが対応している端末とSIMカードサイズ
b-mobile Sが対応している端末およびSIMカードサイズについてはU-mobile Sと全く同じで、iPhone5以降のiPhoneとすべてのiPadです。SIMロック解除に対応していないiPhone5や5c、5sなどにももちろん対応しています。
b-mobile Sのメリット
ソフトバンクのiPhone・iPadをそのまま使える
b-mobile Sも、ソフトバンクのiPhoneとiPadをそのまま使うことができます。SIMロック解除をしなくてもいいので、今手元にあるiPhoneやiPadに挿すだけで使えるようになります。
ソフトバンクよりも圧倒的に安い
b-mobile Sも本家ソフトバンクと比べると圧倒的に月額料金が安いです。料金プランのラインナップは多少異なりますが、どの容量を選んでもソフトバンクで契約するよりもずっと安いです。
プランやSIMカードサイズの変更が可能
b-mobile Sでは契約後のプラン変更が可能です。今のプランでは容量が足りない、もしくは多すぎて余るといった際にプランの見直しができるようになっています。
また、iPadの場合はSIMカードサイズの変更が可能です。iPadは機種によってSIMカードのサイズが異なるため、買い替えたら昔のSIMは使えなかった、なんてこともありえます。その場合はSIMカードサイズが変更できるので、新しいiPadにあったサイズに変更できます。
ただしSIMカードサイズ変更には2,000円がかかるのでご注意ください。
b-mobile Sのデメリット
他の格安SIMと比べると割高
b-mobile SはU-mobile Sと料金が全く同じなので、格安SIMとしてはやはり割高です。もちろんソフトバンクと比べるとかなり安いですが、ドコモやauの回線を利用する格安SIMと比べると少しだけ高いことが多いです。
音声通話およびSMSは利用できない
b-mobile Sについても音声通話やSMSに対応したSIMカードはありません。データ通信専用SIMしかないため、一切電話をしないという人以外はこのSIMを挿したiPhoneをメインのスマホとして使うのは難しいです。
基本的には余ったiPhoneやiPadをサブ用途で使う場合に利用することになると思います。
U-mobile Sとb-mobile Sを比較する
ここまでU-mobile Sとb-mobile Sの料金プランやメリット・デメリットについて説明しました。両社ともソフトバンクの回線を利用しており、ソフトバンクのiPhoneやiPadを格安で利用できるということでしたが、この2つにはどういった違いがあるのでしょうか。
ここからはU-mobile Sとb-mobile Sを比較してみたいと思います。
料金プランや対応端末は全く同じ
一番気になる料金プランですが、U-mobile Sとb-mobile Sの料金プランは容量も金額も全く同じです。SMSや音声通話に対応したSIMはなく、データ通信専用でしか利用できない点についても同じです。
また、対応している端末も全く同じです。U-mobile Sでないと利用できない端末や、逆にb-mobile Sでないと利用できないような端末はありません。
料金プランや使い勝手についてはほとんど差がないようです。
初期費用はb-mobile Sのほうが安い
月額料金については全く同じということでしたが、初期費用については少し違いがあります。
一般的に格安SIM契約する際は事務手数料として3,000円がかかります。これについてはU-mobile S、b-mobile Sともにかかるので同じです。しかし、U-mobile Sは事務手数料に加えてSIM発行手数料384円がかかります。b-mobile SはSIMカードの手数料が事務手数料に含まれているので3,000円だけで済みます。
初期費用に関してはb-mobile Sのほうがお得ですが、支払うのは契約した最初だけですし、数百円だけなので差はほとんどないと言えます。
SIMカードサイズ変更手数料もb-mobile Sのほうが安い
サービス開始直後はプラン変更およびSIMカードサイズが変更できるのはb-mobile Sだけでしたが、2017年4月からはU-mobile Sでもプラン変更およびSIMカードサイズ変更ができるようになりました。
U-mobile S、b-mobile Sともプラン変更については無料ですが、SIMカードサイズ変更には手数料がかかります。この手数料が若干異なり、U-mobile Sは3,000円、b-mobile Sは2,000円となっています。わずかな差ですが、SIMカードサイズ変更手数料についてもb-mobile Sのほうが安いです。
SIMカードサイズ変更は頻繁に行うものではないですが、iPadでU-mobile Sもしくはb-mobile Sを利用する場合は注意してください。
まとめ
今回は業界初のソフトバンク回線を利用する格安SIM、「U-mobile S」と「b-mobile S」を比較してみました。どちらもソフトバンクのiPhoneやiPadに挿すだけで利用できるのが特徴です。しかもソフトバンクのSIMロック解除に対応しておらず、これまではそもそも格安SIMの利用自体ができなかったiPhone5~iPhone 6plusでも利用することができます。
音声通話やSMSには対応していないため、メインで使うことには向いていませんが、余っているiPhoneやiPadをサブ用途で使いたいなら非常におすすめです。ソフトバンクと契約するよりも、ずっと安いですしね。
U-mobile Sとb-mobile Sについては料金プランや対応している端末などは全く同じです。初期手数料やカードサイズ変更手数料はb-mobile Sのほうが安いですが、わずかな差ですしたまにしか支払わないので、この2つの差はほとんどないと言っていいでしょう。
[char no=4 char=”パパ”]ソフトバンク端末を持つユーザーには嬉しいサービスだと思います。しっかり調べて上手に活用してくださいね[/char]
[char no=2 char=”三女ちゃん”]ばぶぅ〜[/char]