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MVNOサービス事業者が提供するWi-Fiルーターの評判は如何に?機種と事業者別に徹底解説!

MVNOのWi-Fiルーター
MVNOのWi-Fiルーター

スマートフォンを利用するうえで常に近くにあってほしいと思うものはWi-Fi環境ではないでしょうか?
特にMVNOサービスでスマートフォンを利用している方は、時には出先でWi-Fi環境が欲しくなることがあると思います。

そんな中で一度使ってみたくなるのがモバイルWi-Fiルーターではないでしょうか?
今までモバイルWi-Fiルーターは一定の事業者でしか契約できないものでしたが、現在はMVNO事業者の回線でも使用できるモバイルWi-Fiルーターが流通しています。

今回はあらゆるMVNO事業者が提供しているWi-Fiルーターを徹底解説し、評判の真相を探っていきます!

今までモバイルWi-Fiルーターを展開していた主要事業者

今まで日本でモバイルWi-Fiルーターを展開していた主要メーカーは「Y!mobile」と「UQWiMAX」の2社のみでした。

この2社のプランを見ていきましょう。

Y!mobile UQWiMAX
月間使用容量上限7GB 3,696円 3,696円
月間使用容量上限無し 4,380円 4,380円

月額使用料金は2社とも違いはありません。

以前までは月間使用容量の上限が7GBと設けられていました。
しかしここ最近では7GBの上限が撤廃されたプランも展開を開始され、以前より利便性は高まっています。

しかし3日間で10GBの容量を使用すると一定時間に通信速度が制限されます。
制限時の速度は1Mbps前後となっており、今後この制限が緩和されるか否かに注目が集まっています。

「Y!mobile」、「UQWiMAX」ともにHUAWEIなどの海外製のWi-Fiルーターを発売しつづけており、新モデルが発売されるごとに通信速度も向上されています。

現在の2社の最新モデルでの下り最大速度は「Y!mobile」の「603HW」で612Mbps、「UQWiMAX」の「Speed Wi-Fi NEXT W04」で440Mbpsとなっています。

しかし「603HW」は612Mbps対応エリアが未だに限られているため、今後の提供エリア拡大に期待が寄せられています。

MVNO事業者が提供しているモバイルWi-Fiルーター

モバイルWi-Fiルーターを展開しているMVNO事業者の殆どはNEC製を展開しており、海外産を販売している事業者は非常に少ない傾向にあります。

これはNEC自体がSIMフリーのモバイルWi-Fiルーターを販売していることに起因していると考えられます。

NECが販売しているモバイルWi-Fiルーターは以下の2種類です。

  • Aterm MR04LN
  • Aterm MR05LN

事業者によって取り扱っている種類は違いますが、基本的な性能差はほとんど感じられません。
下り速度の実測値は「MR04LN」が300Mbps、「MR05NL」が375Mbpsですが、現状のMVNO事業者の理論値では300Mbpsは出ることがないので気にする項目ではないでしょう。

どちらもタッチパネルとなっているため、使いやすさはありますね。

しかし「NR04LN」はmicro SIM対応、「NR05LN」はnano SIM対応となるため購入の際には注意が必要です。
購入した端末と契約したSIMカードの種類が違ったというトラブルが多発しているため、この点は必ず押さえておいてください。

事業者によってはNEC製以外のモバイルWi-Fiルーターを販売しているところもあります。

楽天モバイル HUAWEI E5577

楽天モバイル公式ページ:HUAWEI E5577

MVNO事業者が扱う中では数少ないHUAWEI製のモバイルWi-Fiルーター。
下り速度が最大150Mbpsとなっており、スマートフォン用のモバイルバッテリーとしても活用することができます。
しかしタッチパネルではないため、操作面の使い勝手は少し難があります。

仕様は「Y!mobile」が以前に展開していた「Pocket WiFi GL09P」によく似ているので、これを思い出した人もいるのではないでしょうか?

しかしこの「E5577」は専用アプリ「HiLink」を使用することでスマートフォンやタブレットから起動をすることが可能となります。

またSDカードを本体に挿せばスマートフォンやタブレットなどの通信接続をしている端末と画像等のファイルの送受信ができるようになっています。
あまり活用できる機能ではないですが…。

マイネオ(mineo) 富士通 SI-LA01

マイネオ(mineo)公式ページ:富士通 SI-LA01

スマートフォン「Arrows」やパソコン「FMV」で知られている富士通が何気にモバイルWi-Fiルーターも展開していました。

auの通信網のみで利用可能となっています。
下り速度の最大値はHUAWEI製の「E5577」と同じ150Mbpsとなっています。

しかしWi-Fi規格が2.4GHz帯しか対応していないため、型落ちと感じてしまうかもしれません。

最新のスマートフォンやパソコンと合わせて使用するのはあまりお勧めできません。

FREETEL ARIA2

FREETEL公式ページ:ARIA2

「SoftBank」や「E-mobile」が展開していた「ULTRA Wi-Fi」を彷彿とさせるデザインが印象的です。

そのデザイン通り、仕様面も型落ち感を感じます。
下り速度の最大値も150Mbps、搭載バッテリーも2,300mAhと小さめです。

しかしバッテリーの取り外しが容易にできるため、予備バッテリーを用意しておけば出先での立ち回りは非常にしやすくなります。

各モデルの販売価格は以下の通り。

NEC Aterm MR05LN 22,000円
NEC Aterm MR04LN 25,200円
HUAWEI E5577 9,800円
富士通 SI-LA01 15,600円
FREETEL ARIA2 11,800円

価格帯はやはり「NEC」の2機種が2万円代と高めの設定となっています。
しかし「Y!mobile」での販売機種は4万円前後のものが多いため、割安と言えるのではないでしょうか?

「NEC」以外のメーカーはスペック面もあってか低めの価格帯となっており、妥当な価格設定と感じますね。

MVNO事業者は理論値は約180Mbpsとなっているため、「NEC」以外を選択するのもありかもしれません。

実際に使用してみた人からの評判は?

MVNO事業社は「Y!mobile」や「UQWiMAX」と違い、自分の使用量に合わせた使用量プランを選択することができます。

容量別の料金相場はこのような感じです。

500MB 1GB 3GB 5GB 10GB
700円 800円 900円 1,600円 2,600円

※全て通話なし、データ通信のみプラン。

実際に使用した感触はどうなのでしょうか?
MVNO事業者でモバイルWi-Fiルーターを使用している人の声を集めてみました。

「ルーターにSIMカードを入れてiPhoneで使用しています。普通のインターネットブラウジングであれば割と快適です。動画サイトも最低画質であれば問題はありませんでした」

「UQWiMAXと比べると著しく劣ります。MVNOサービスが提供している間借りの通信網なので、混雑する時間帯は使いものになりません」

「メインで使うには難があります。自宅にブロードバンド環境があれば外出先用に活用できますが、自宅の固定回線替わりとしては使用するべきではありません」

評価は「自宅の固定回線替わりには使用できるクオリティではないが、出先での通信デバイスとしてはある程度使用可能」という声がほとんどでした。

しかし高画質動画の再生はかなり難があり、出先での大容量通信を利用するにはやはり「Y!mobile」や「UQWiMAX」に軍配が上がります。

外出先でスマートフォンだけではなく、ノートパソコンやタブレットなどのあらゆるデバイスでインターネットブラウジングを行う方には良いものと言えます。

「モバイルWi-Fiルーターは欲しいけど、動画視聴はしないから”Y!mobile”や”UQWiMAX”のような高い料金プランのものは使いづらい」というタイプの人向けです。

一方、外出先で動画視聴や大容量ファイルの送受信を頻繁に行う方であればやはり「Y!mobile」や「UQWiMAX」のモバイルWi-Fiルーターが必要です。

しかし上記の口コミはあくまで「MVNO事業者の回線でモバイルWi-Fiルーターを使用した場合」の評判です。

SIMフリーのモバイルWi-Fiルーターを購入して3大キャリアや「Y!mobile」などの事業者のSIMカードを契約するという選択肢もあります。
通信料金はMVNO事業者よりも高くなってはしまいますが…。

MVNO事業者のモバイルWi-Fiルーターはベスト選択と言えるのか?

MVNO事業者の通信回線でモバイルWi-Fiルーターを使うのは果たしてベストな選択肢となるのでしょうか?

現状を見た結論は「使用する人のスタイルによる」ということです。

先ほども述べたように、外出先で”どのようなデバイス”で”どのような通信”を行うのかでベスト選択は変わってきます。

「外出先で動画視聴を行いたい」
「出先で大容量ファイルの送受信をすることが多い」

このようなタイプの人たちはMVNO事業者でモバイルWi-Fiルーターを利用するべきではありません。

MVNO事業者の通信回線はモバイルWi-Fiルーターを使用していても、同じ通信網を利用します。

現在、MVNOサービスが抱えている問題点は多く存在します。

「朝の通勤ラッシュ、昼間のランチタイム、夜の帰宅ラッシュは通信が混雑し速度が遅くなる」
「外出先での高画質動画視聴は向いていない」
「大容量ファイルの送受信は時間が掛かりストレスを感じる」

これらはスマートフォン利用時だけでなく、モバイルWi-Fiルーター利用時も例外ではありません。

MVNOサービスで通信が遅くなる時間帯はモバイルWi-Fiルーターの通信速度も遅くなりますし、動画視聴もスムーズに行えるとは言えません。

現状の通信速度クオリティでは「動画視聴を伴わないインターネットブラウジング」に最も適しているサービスです。

よってこのような方には最適なものになるのではないでしょうか?

「外出先でパソコンで簡単なインターネットブラウジングがしたい」
「WordやExcel等のファイル送受信をしたい」
「動画視聴はしないし、自宅には固定回線によるWi-Fi環境がある」

この使用用途であれば問題なく快適に使用ができることでしょう。

感覚的には以前に「SoftBank」や「E-mobile」が展開していた「007Z」のクオリティによく似ています。

この機種は通信容量の上限こそはありませんでしたが、通信速度クオリティはそこまで高いものではありませんでした。
しかし法人向けには非常に評判が良く、未だに利用者が見受けられます。

MVNOサービスが提供するモバイルWi-Fiルーターは個人向けというより、法人向けなのかもしれませんね。

固定回線替わりとして使用できる日は来るのか?

この記事を読まれた方の中にはMVNO事業者のモバイルWi-Fiルーターを自宅の固定回線替わりとして使いたいと考えていたという方が多いのではないでしょうか?

残念ながら現状のMVNO事業者の通信速度クオリティでは自宅の固定回線替わりとして使用することはできないと思うべきでしょう。

MVNO事業者全体のクオリティが底上げされれば、将来的な選択肢としてはなり得ますがまだまだ先と考えるべきです。

「運用しても悪くはない」と言えるクオリティを誇るのは唯一「LINEモバイル」だけですが、「LINEモバイル」は現在モバイルWi-Fiルーターを取り扱っていません。
よってSIMフリー端末を購入して「LINEモバイル」の「データ通信SIMカード」を契約する必要があります。

「LINEモバイル」は通信速度クオリティが比較的高く、対象のSNSサービスはデータ通信のカウント対象外となるのでテスト運用してみるのも悪くないかもしれません。

確実に固定回線替わりとして運用ができるのはやはり「Y!mobile」と「UQWiMAX」の2社。
この2社の独走態勢は当分続くと思われます。

また「UQWiMAX」はクレードルを使用することによりパソコンへの有線接続が可能にもなるうえに、通信速度がさらに向上します。

MVNO事業者が販売しているモバイルWi-Fiルーターでクレードルが使用可能なモデルは「NEC」の「Aterm」シリーズとだけと限られており、こちらも今後の発展に期待と言ったところでしょうか?

モバイルWi-Fiルーターを展開している主なMVNO事業者

今回紹介したモバイルWi-Fiルーターを販売しているMVNO事業者は以下の通りです。

・楽天モバイル
取り扱い端末:Aterm MR04NL、HUAWEI E5577

・mineo
取り扱い端末:Aterm MR05NL

・FREETEL
取り扱い端末:ARIA2

現状、モバイルWi-Fiルーターを販売しているMVNO事業者は非常に少ないです。
しかし当然SIMフリー端末を持ち込めばデータ専用SIMを契約できる事業者がほとんどになります。

通信速度のクオリティ面で好評判が目立っていたので「FREETEL」、ネガティブな口コミが目立っていたのは「楽天モバイル」でした。

「Aterm」シリーズを購入して「FREETEL」をSIM単体契約することが最も賢い選択かもしれませんね。

総括

SIMフリーのモバイルWi-Fiルーターとして最も優秀なものは「NEC」の「Aterm」シリーズです。
しかし現状のMVNO事業者の通信速度クオリティを考慮すると、無理に2万円代の「Aterm」シリーズを購入する必要はありません。

「HUAWEI製」の「E5577」や「FREETELの「ARIA2」などの型落ち感がある機種でも、インターネットブラウジングだけの利用であれば十分な力を発揮してくれます。

様々なMVNO事業者の通信速度クオリティを比較してみたいのであれば、「Aterm」シリーズを購入して、定期的に契約事業者を変えてみるのも面白いかもしれませんね。

MVNO事業者は3大キャリアと違って契約期間や契約解除料金の決まりが比較的緩いので、実際に乗り換えを行って最も感触が良い事業者を選択するのが良いでしょう。