
ドコモなどのキャリアでは基本的に、5分かけ放題か時間無制限のかけ放題を契約するシステムですよね。しかし格安SIMの場合は、ただ契約しただけではかけ放題が使えない場合がほとんどです。
つまり通話をすればするほど通話料金がかかるので、通話が多い人はむしろキャリアの頃よりもスマホ代が上がってしまう危険性を秘めているんです。
ですが、ご安心ください。格安SIMにもオプションとして、かけ放題が提供されているものはたくさんあります。今回は様々な格安SIMの通話定額サービスを比較し、オススメはどこかについて解説します。
目次
格安SIMで利用できる、3〜10分間の通話定額サービスを比較!
まずは、格安SIMでオプション契約をするなどして利用できる通話定額サービスのうち1回ごとの通話時間が決まっているものを紹介していきましょう。
1回の通話ごとに決められた分数まではかけ放題となるので、毎回同じくらいの時間通話をしている人にオススメです。
ちなみに分数をオーバーした分は通話料金が発生するので注意しましょう。
MVNO | かけ放題の分数 | 月額料金 |
---|---|---|
OCNモバイルONE | 10分 | 850円 |
mineo | 5分 | 850円 |
DMMモバイル | 5分 | 850円 |
楽天モバイル | 5分 | 850円 |
IIJmio | 家族と10分、誰とでも3分 | 600円 |
家族と30分、誰とでも10分 | 830円 | |
BIGLOBE SIM | 3分 | 650円 |
ワイモバイル | 10分 | スマホプランに標準搭載 |
OCNモバイルONEでは、10分かけ放題が利用可能
OCNモバイルONEでは、月額850円で10分かけ放題を利用可能です。10分以内の通話なら、全て定額の範囲内なので無料となります。オーバーした分は30秒につき10円で請求されます。
オプションの契約後に「OCNでんわ」のアプリから発信すれば、通話は10分かけ放題です。他社に比べて分数が長いのが、OCNモバイルONEの10分かけ放題の魅力ですね。
5分かけ放題は、たくさんのMVNOで使える
mineoやDMMモバイル、楽天モバイルでは、月額850円で5分かけ放題を利用可能です。
OCNモバイルONEに比べて分数は短くなりますが、1回の通話時間が5分以内に収まり、またそれぞれのMVNOの他の部分に魅力を感じるならこれらの契約もオススメですね。
これらの5分かけ放題も専用のアプリから発信することで、5分かけ放題を適用することになります。
IIJmioでは家族との通話なら長電話も可能
IIJmioでは、同じくIIJmioを契約して使っている家族との通話に関してより長く電話できる変わったタイプのかけ放題が利用可能です。
そして元々は月額830円で「家族と30分、誰とでも5分」通話可能でしたが、2017年の5月1日より「家族と30分、誰とでも10分」通話可能になりました。
もし家族と通話しないとしても月額料金がどちらも安いですし、分数も十分なので、IIJmioのかけ放題は非常にオススメな選択肢ですね。
BIGLOBE SIMでは3分かけ放題が使える
BIGLOBE SIMでは、月額650円で3分かけ放題が使えます。3分という時間は短いように感じられるかもしれませんが、実際のところそこそこ長いのではないでしょうか。
よほど詳細に話す必要がある用事を除けば、通話時間は3分以内に収められるでしょう。あまり人と長電話をしないなら、BIGLOBE SIMの3分かけ放題もオススメですね。
ワイモバイルでは10分かけ放題を全てのプランで利用可能
ワイモバイルでは、スマホプランを契約するだけで自動的に10分かけ放題を利用可能です。
かつては月ごとの回数制限がありましたが、今はもうありません。10分以内の通話なら何回でも無料となります。
オプションを設定したり専用のアプリから発信したりする必要がないので、非常に便利ですね。
かけ放題を第一に考えるなら、オススメはIIJmio
ここまで様々な格安SIMのかけ放題を比較してきましたが、オススメはIIJmioですね。
月額830円で10分かけ放題が利用できるのは、非常に魅力的です。家族で乗り換えるなら30分まで通話できるのも、とても嬉しいのではないでしょうか。
またデータ通信のプランも3、6、10GBから選べますし、格安SIMの中でも老舗として知られる大手であるためSIMそのものの安心感が非常に高いです。
格安SIMでは、時間無制限のかけ放題も提供されている
これまで述べてきたかけ放題はいずれも時間制限がありましたが、実は時間無制限のかけ放題が提供されている格安SIMもいくつかあります。
MVNO | 月額料金 |
---|---|
楽天モバイル | 2,380円 |
ワイモバイル | 1,000円 |
イオンモバイル | 1,500円 |
NifMo | 1,300円 |
続いて、時間無制限のかけ放題について解説していきましょう。
楽天モバイルでは、ついに時間無制限のかけ放題を利用可能になった
楽天モバイルでは今まで5分かけ放題のみが提供されていましたが、ついに時間無制限のかけ放題が利用可能となりました。月額料金は月額2,380円です。
キャリアで提供されているかけ放題は月額2,700円であるため、安さという点では正直ちょっとイマイチです。
しかしキャリアはデータ通信の月額料金が非常に高いため、結果的には楽天モバイルでかけ放題を契約した方が大幅に安上がりになりますね。
家族や友達と長電話をする機会が多い人は、楽天モバイルで時間無制限のかけ放題を契約してみてはどうでしょうか。
ワイモバイルでは、月額1,000円でかけ放題が使える
ワイモバイルでは、月額1,000円でかけ放題を利用できます。ただし元々の月額料金が最低でも1980円(2年目より2980円)からと高額なので、合計はちょっと高めになりますね。
通常の10分かけ放題と同様、ワイモバイルなら専用の通話アプリなどを使わなくてもかけ放題が使えます。
キャリアよりは少し安くかけ放題を使えるので、こちらも乗り換えには十分オススメできますね。
イオンモバイルやNifMoでは、IP電話のかけ放題が使える
イオンモバイルとNifMoでは、IP電話を用いたかけ放題が使えます。IP電話とはデータ通信を用いて通話をするシステムです。
IP電話にはデメリットがあります。それは通常の音声通話ではないために、音声に遅延が発生したり雑音が入ったりする場合があることです。
イオンモバイルの場合はデータSIMでの契約でもこのIP電話のかけ放題を契約できますが、NifMoでは音声SIMを契約していなければかけ放題オプションを利用できないので注意しましょう。
またイオンモバイルなら300分まで連続で通話できますが、NifMoでは90分となっています。
時間無制限のかけ放題では楽天モバイルが有利
時間無制限のかけ放題を使いたい場合は、楽天モバイルが一番オススメですね。
ワイモバイルは元々の月額料金が高めなため、かけ放題オプションをつけてしまうとキャリアより安いとはいえけっこうな高額になってしまいます。
イオンモバイルやNifMoの場合も、IP電話では品質面で劣っているために満足できない場合が多いのではないでしょうか。
楽天モバイルのかけ放題ならデータ通信プランの月額料金が安いために、かけ放題そのものの月額料金は少々高めであるものの月々のスマホ代は十分割安な金額に抑えられます。
月ごとの通話時間が決まっているタイプの無料(定額)通話が使えるMVNO
最後に、月ごとの通話時間の合計が決まっているものの1回の通話時間に制限はないタイプの無料(定額)通話が使える格安SIMを比較していきましょう。
MVNO | 無料(定額)通話の分数 | 月額料金 |
---|---|---|
UQモバイル | 60〜180分(3年目以降30〜90分) | ぴったりプランに標準搭載 |
BIGLOBE SIM | 60分 | 650円 |
mineo | 30分 | 840円 |
60分 | 1,680円 |
UQモバイル、BIGLOBE SIM、mineoの3種類ですね。それでは詳しくチェックしていきましょう。
UQモバイルでは、ぴったりプランを契約すれば無料通話を選べる
UQモバイルでは、ぴったりプランを契約することで無料通話が使えます。無料通話は契約から2年間では60〜180分で、3年目からは半分に減ってしまうのが特徴です。
2年間契約して他社に移るなら、ぴったりプランという選択肢もありでしょう。
しかしUQモバイルは2年契約の自動更新であるため、うっかり解約し忘れて無料通話が短くなったまままた2年間契約することになってしまうリスクがあります。扱い方には注意しなければいけませんね。
BIGLOBE SIMでは、月60分の定額通話が利用可能
BIGLOBE SIMでは、月額650円で月60分の通話が可能です。
本来の通話料金は30秒につき20円であると考えると、1分40円×60分で2400円の通話料金になりますよね。その3分の1以下で60分の通話が可能であるため、非常にお得度の高い通話サービスです。
mineoでも定額無料通話が利用可能、しかしちょっと割高
mineoでも定額無料通話ができますが、見ての通り月額料金がけっこう高いです。BIGLOBE SIMに比べると高額で、ちょっとイマイチに感じられますね。
mineoでは5分かけ放題も提供されているので、そちらを契約した方が良いでしょう。
定額無料通話はBIGLOBE SIMが一番満足度が高い
定額無料通話を行いたいなら、オススメはBIGLOBE SIMです。月額650円で60分も通話できるのは、やはり安いという他ないでしょう。
長電話をするにしても月一回程度であればこれでまかなえる場合がありますし、オススメですよ。
LINEやSkypeで友達と通話するなら、無料でも長電話可能!
さて、ここまで月額料金がかかる様々なかけ放題、定額無料通話といったサービスを解説してきました。
しかし実は、これらと併用することでさらに通話料金をお得にできる便利なアプリがあるんです。
それは「LINE」と、「Skype」です。どちらでもできることは同じですが、よりスマホに入っている可能性が高いのはLINEでしょうか。
LINEとSkypeでは、なんとアプリ内で友達として登録されている相手と無料通話ができてしまうんです。それも時間制限がないため、好きなだけ通話できます。
例えば2時間も長電話してしまったとしても、それがお互いにLINEやSkypeを使ってのものであれば通話料金はゼロです。
ただしデータ通信の状態で通話すると、そのぶんパケットは消費されます。これには注意が必要ですね。なおWiFi接続でLINEやSkypeを使うなら、パケットの消費も無くなります。
またLINEをパケット消費しないで利用できるMVNOもあります。
特定の人としか長電話をせず、相手がLINEやSkypeを使える状態なら、長電話はこれらのアプリを使って行うと良いでしょう。
長電話をしないとしても、相手がLINEやSkypeをしているなら積極的に活用していきたいですね。
またLINEやSkypeで長電話を全て補えるなら、楽天モバイルなどで無制限のかけ放題を契約する必要はなくなります。
まとめ
格安SIM各社では、通話定額サービスが提供されています。今回様々な通話定額サービスを解説してきましたが、
- 1回の通話時間に上限ありのかけ放題はIIJmioの「家族と30分、誰とでも10分」
- 時間無制限のかけ放題は楽天モバイルのかけ放題
- 月ごとの通話時間の上限が決まっている定額無料通話ならBIGLOBE SIM
それぞれオススメはこの通りですね。
これらの格安SIMでオプションを契約し、さらにLINEやSkypeを併用すれば、通話料金は大幅に抑えられるでしょう。
格安SIMへの乗り換えに当たって、最も気をつけたいのが通話料金の節約です。いくらパケットの月額料金を抑えても、通話が長くなればあっという間に月々のスマホ代はキャリアと変わらないレベルにまで上がってしまいます。
通話定額オプションやLINEなどを駆使して通話料金も節約し、スマホ代を最低限に抑えれば、その分貯金ができたり他のことに使えたりと非常に便利です。頑張って通話料金も節約しましょう。