
Softbank傘下の格安SIMとして代表的な「Y!mobile」ですが、キャリア傘下という点で、他の格安SIMとは一味違ったサービス展開をしています。よく似ている格安SIM提供業者として、au KDDI傘下の「UQ mobile」としばしば比較されます。
では、「Y!mobile」は格安SIM業界でどのように評価されているのでしょうか?実際の使用感からの評価・評判・口コミについても各種SNSなどから調査し、「Y!mobile」ならではの特徴や、「Y!mobile」を契約する際の注意点についてまとめてみました。
[char no=4 char=”パパ”]Y!mobileについて調査しました[/char]
目次
Y!mobileの料金プラン・各種費用
やはり最初に気になるのは「Y!mobile」の料金体系ですよね。まずはどんなプランがあるのかをご紹介していきたいと思います。
「Y!mobile」が提供しているスマホのプランには、大きく分けて3つのプランがあります。まとめると以下の表のようになります。
プラン | 月額料金 | 利用可能データ量 |
---|---|---|
スマホプランS | 1年目:1,980円 2年目以降:2,980円 |
1,2年目:2GB 3年目以降1GB |
スマホプランM | 1年目:2,980円 2年目以降:3,980円 |
1,2年目:6GB 3年目以降:3GB |
スマホプランL | 1年目:4,980円 2年目以降5,980円 |
1,2年目:14GB 3年目以降:7GB |
どのプランでも、経過年数によって月額料金や利用可能データ量が変動していることがわかります。
月額料金については、全プラン共通で1年目の料金が2年目以降の料金に比べ1,000円安くなっています。
基本的な月額料金は、2年目以降のものとなっておりますが、「スマホプラン割引」と「ワンキュッパ割」の適用により、1年目が1,000円割引となります。
利用可能データ量については、1,2年目については、3年目以降の容量の倍になっています。
基本的な利用可能データ量は、3年目以降のものとなっておりますが、現在はキャンペーンにより最初の2年間、データ容量が2倍となります。
注意点として、スマホプランは全てのプランで2年間の契約が前提となっており、契約期間中に回線解約をする場合、9,500円の契約解除料が発生しますので注意が必要です。
その他の初期費用として、契約事務手数料が3,000円、契約月に発生します。これは一般的な格安SIMと同程度の価格となっています。
Y!mobileの特徴
では次に、「Y!mobile」がどんなサービスを提供しているのか、その特徴についてまとめていきます。
まず、電話に強い点が挙げられます。
ほとんどのMVNOは、通話について特別な割引手段を持っていません。あっても5分かけ放題のオプション程度です。そのため、電話をよく使う方は、「楽天でんわ」などの”中継電話”と呼ばれるサービスを使用したりして、少しでも通話料を抑える努力が必要となります。
その点、「Y!mobile」は10分以内の通話ならかけ放題で、さらに電話をする時間が長い方に対しては、通話無制限オプションを1,000円で付けることができます。
「UQ mobile」のおしゃべりプランにも5分かけ放題が無料付帯されていますが、「Y!mobile」の10分よりも短く、またオプションで通話無制限にすることは不可能なため、通話については「Y!mobile」に軍配が上がっていると言えます。
次に、通信速度が速い点です。
ここはSoftbank傘下という点を存分に発揮していると思われます(au傘下のUQ mobileも通信品質が良いという評判があります)。
高速通信の速度は、実測値ベースで、平均して10~30Mbpsほどの速度が出ることが多くのレビューサイトなどで検証されています。
格安SIMの通信速度が特に遅くなりやすいお昼時などでも、上記の速度が安定して出ている検証結果が多くあるので、通信品質はかなり高いと言って良いでしょう。
次に、Yahoo!プレミアムの各種特典が無料で利用できる点です。
「Y!mobile」を契約するだけで、通常月額462円かかる「Yahoo!プレミアム」の各種サービスを無料で利用することができます。
「Yahoo!プレミアム」は、いつでもYahoo!ショッピングやLOHACOでのお買い物がポイント5倍になるほか、ヤフオクが制限なしで利用可能になったりする、Yahoo!サービスの利用ユーザーにとって恩恵の大きいサービスです。
「Y!mobile」を利用する方は、同時にYahoo!に関連するサービスについても恩恵が受けられることになるので、Yahoo!サービスのユーザーにとってはとてもありがたいですね。
また、「Y!mobile」の実店舗が非常に多くあり、他の格安SIMサービスに比べてサポートが安心なのも魅力でしょう。格安SIMに不安を覚えている方でも、気軽に実店舗を利用することができるので、困った時に電話やメールなどのサービスだけでは不安な方にとっては、非常にありがたいですよね。
Y!mobileの注意点
ここでは、「Y!mobile」を契約する上での注意点について、各種SNSの利用者の声などを参考に、まとめてみました。
まず「Y!mobile」は、その月に余ったデータの翌月繰越ができません。
特に大容量のプランを契約する際は、その月に余ってしまったデータを捨ててしまうこととなるので、とても大きなデメリットということができます。
この点は「UQ mobile」においては翌月繰越しが可能となっているため、データ利用については決定的な差がついていると言わざるを得ませんね…。
また、データ容量を使い果たすと通信制限がかかり、通信速度が低速化しますが、その速度が最大128Kbpsとなっており、ほとんどの格安SIMの低速時の速度である200Kbpsよりもさらに遅い速度となっています。
「UQ mobile」は低速時でも300Kbpsと、他の格安SIMよりも速い速度が出ます。
こうなると、「Y!mobile」で高速回線を使いたい時に低速化してしまうことを避けるために、少しでも普段の通信データを低速化しておいて、節約を考える方も多いと思うのですが、なんと「Y!mobile」には高速/低速回線の切替機能がありません。
この点も「UQ mobile」にはある機能なので、データ通信の面においては、完全に「UQ mobile」に負けてしまっています。
「Y!mobile」でiPhoneを利用したい方も多くいると思いますが、iPhone特有の注意点があるので解説していきます。
持ち込みのSIMフリーiPhoneで「Y!mobile」を利用する場合、テザリングが利用できません。普段PCやタブレットなどの機器をテザリングによって運用している方にとっては痛手ですよね。
どうしても「Y!mobile」でiPhoneをテザリング利用したい方は、「Y!mobile」契約時に一緒にiPhoneをセット購入することをお勧めします。
「Y!mobile」で販売しているiPhoneは、「Y!mobile」の利用に最適化されているので、他のスマートフォンと同じようにテザリング機能を利用することができます。
「Y!mobile」の通信業態はSoftbankに依存してくるため、SoftbankがSIMフリーiPhoneのテザリングを使用不可にしている可能性が高いです。
利益追及のためにしょうがないことなのかもしれませんが、この辺は今後自由化される可能性もありますので、期待したいですね。
料金については、2年目以降価格が上がりますが、元々の契約が2年縛りの契約となってしまっているので、契約解除料を支払わずに他の格安SIMへMNPする場合は、2年目の値上がりを1年間我慢しなければなりません。
基本的に「Y!mobile」は最初の1年間が最もコスパが良く利用できると言えます。ただ、契約後は上記のような縛りが発生することも念頭に置いて契約をしなければなりませんので、事前にしっかり確認してから契約することをお勧めします。
Y!mobileの口コミ(Twitterより抜粋)
ここでは、「Y!mobile」に関する口コミを、高評価・低評価隔てなくご紹介していきます。
最も情報の多いTwitterより、各口コミを抜粋しています。
通信速度
やはり通信速度については満足の声が多いです。
ZenFone 3に挿しているワイモバイル回線でテザリング。やっぱりきちんと速度が出る安心感。 pic.twitter.com/KAm2HSbzeL
— ASUS好きのZenBlog (@ASUS_ZenBlog) 2017年4月24日
下がMineo、上がワイモバ
MVNOとMNOくらべるのは酷だけど、ここまで速度に差があるもんか・・・ pic.twitter.com/k9OqZB9QrG— 名称未設定 (@MySQLite) 2017年4月16日
Y!mobile速い( ^ω^ ) pic.twitter.com/XvSb2VnPPV
— ソンク@運呼運呼! (@LThorndike_2) 2017年4月13日
料金だけを見ると大手の携帯電話会社に入るメリットなんてないですが、通信速度は大手の方が速いことがほとんどです。
格安スマホで通信速度が出るのは、大手の系列会社である、UQモバイルとワイモバイルは別格ですが、それ以外ではフリーテル、LINEモバイルくらいです。
— スマホを安く使う (@SumahoYasuku) 2017年4月18日
昼のY!mobileの通信速度。流石に10Mbpsは出ないか…
キャリア:SoftBank(LTE)
DL:9.07Mbps
UL:23.78Mbpshttps://t.co/ymtCxv1rIz #ドコモスピードテスト— Shink (@shinkdy) 2017年4月18日
ワイモバは端末の低スペのせいで通信速度にリミッターついてることで有名
なんだ遅いじゃねえかとよく言われるけどハイスペック端末にマッチングすると平気で下り60とか70とか出る— ともさん@沼津を愛するサンシャイナー🍊 (@Traveloveliver) 2017年4月17日
価格
価格については他の格安SIM各社に比べて少々高いにもかかわらず、やはりキャリアの料金に比べて安くなることから、比較的満足の声が多い印象です。
ワイモバイル安すぎて何かあるんじゃないかと思うけど普通に使えててこわい。 pic.twitter.com/Z8cjUF5KzD
— 緑推し (@midorimetal03) 2017年4月5日
Y!mobileはハイスペックのスマホを求めない人にはオススメできる!
この安さは魅力的!— サリア (@SariaCurtiss) 2017年4月3日
スマホ高いの嫌だからワイモバイルで型落ち買いました。
— しゅー (@musibane0) 2017年4月26日
格安スマホの癖にワイモバイル高い高い言うやついるけどそりゃあ人件費もかかるしサービスも充実してますもん🖕😇🖕
— 聖夜 (@R21sei) 2017年4月25日
祖父母の携帯料金が高いということで今日は午後からソフトバンクのMNPでの解約、ワイモバイルへの契約代行を行うことに。楽天かライン推しだったが、けっこう電話回線での電話をするようなので10分以内で電話無料のワイモバイルにした。ここをラインとかに統一できれば月額さらにやすいんだけど。
— nobuking (@nobuking) 2017年4月29日
サポート
サポートセンターの対応については、あまりいい評判はないようですね…。
安さゆえ、という部分もあるかもしれませんが、サポートは実店舗を利用し、実際に端末がスタッフにも操作できる状態で行ってもらった方が良さそうです。
@g_julchen_b なるほど、そうでしたか。確かにワイモバのサポートは説明が不十分ですよね。自分も最近契約したんですけど、諸々の質問が曖昧で結構振り回されました('A`)
— ロビー (@blue_robbie) 2017年4月1日
なにもできないのはそういう運用なんだろうから仕方ないけどLGもワイモバイルもコールセンターの電話対応酷すぎた 教育コストに金かけろよちゃんと
— うんち!!!メス豚 (@jyoutyan0126) 2017年4月26日
去年ソフトバンクからワイモバイルに乗り換えたんですが、今日引き落としに使ってる通帳見たら乗り換え後もソフトバンクから7000円ちょっと引き落とされてる。コールセンターに電話しても両社ともトンチンカンな事言って話が通じない。
— 瀬戸さん(•ಲ•ʔ⋚⋚)و (@ika31151805) 2017年2月1日
ワイモバイルの対応にモヤモヤ…。コールセンターの人の発言に対して店員さんに非は無いけどさー、あまりにも縦割り部署感。客にとってはコールセンターも店も同じワイモバイルだよ…。
— アヒカ (@ahikakiha) 2016年12月29日
ワイモバイルのコールセンターに泣きついたら店舗がー店舗様でーって話にならねぇから切ったよ。
— キュア汐留 (@sima_risu_) 2016年12月11日
まとめ
「Y!mobile」のサービス、メリット・デメリットを含めた口コミを紹介してきました。MVNOの格安SIMとは異なり、キャリアに依存している部分が大きい、ということで良い点、悪い点も存在することがわかっていただけたかと思います。
「Y!mobile」を契約する際は、縛りもあるので、内容をしっかり確認し、自分でちゃんと納得してから契約するのが良さそうですね。
[char no=4 char=”パパ”]Y!mobileとUQ mobileの比較はこちらの記事も参考にしてください[/char]
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[char no=2 char=”三女ちゃん”]ばぶぅ〜[/char]